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LIVA X で CMOS Settings Wrong -その2-

前回、LIVA X が電源オン時に BIOS 画面で CMOS Settings Wrong と表示される不具合が起きました。原因は CMOS 電池の電池切れでした。前回はもう一台の LIVA X の CMOS 電池を繋いで復活することを確認しましたので、今回は CMOS 電池を抜いた方の LIVA X を復活させます。

LIVA X 用のCMOS電池というものは入手困難そうなので、LIVA X に流用できそうなものを探してみたところ、IBM/Lenov/DELL/HP/NEC/FUJITSU/Panasonic等 ノートパソコン用CMOSバッテリー の CMB03001 が見つかりました。

CR2032 を使った 3.0V コネクタ2ピンタイプのボタン電池です。

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LIVA X で CMOS Settings Wrong -その1-

LIVA X の電源オン時に BIOS 画面で「CMOS Settings Wrong」と表示されて止まるようになってしまいました。

起動画面

<DEL>キー等を押してBIOSのセットアップ画面を開き、OS を起動することはできますが、電源オンの度にそれを行わないといけないのは困りものです。

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LIVA X に Windows Server 2016 をインストール

はじめに:

そろそろ LIVA X で動かしている Windows Server 2012 R2 の AD DS, DNS 等を Windows Server 2016 に移行することを考えています。その前に、まずは LIVA X に Windows Server 2016 のインストールテストを行いました。

LIVA X は Windows Server 2012 R2 同様、Windows Server 2016 をサポートしているわけではありませんので念のため、事前にテストしておこうというのが今回の趣旨です。

 

インストールに必要なもの:

  • LIVA X (用意したのは 4GB モデル)

テスト用に新しい LIVA X を用意しました。Server には 4GB モデルをお勧めします。(4GBでも十分ということではないですが)

  • mSATA SSD (用意したのは 64GB の PLEXTOR PX-64M6M)

本体内蔵の eMMC にインストールすることも可能ですが、従来通り mSATA SSD を追加してそちらにシステムをインストールしました。今回はシステムが十分入るのでとりあえず 64GB にしました。

  • USBフラッシュドライブ(USBメモリ)

OS をインストールするためのインストールメディアに USB フラッシュドライブを使いました。8GB でも入ると思いますが、16GB のものにしました。

  • USB キーボード、マウス

手持ちの小型USBキーボードを使いました。

  • ディスプレイ

手持ちの液晶ディスプレイを使いました。

  • Windows Server 2016

ISO ファイルを用意しました。

  • 有線インターネット接続環境

LIVA X は無線LAN が使えますが、OS、ドライバのインストールを行わないと使えませんので、有線でインターネットに接続できる環境でインストール作業を進めるのが楽です。

 

mSATA SSD の取り付け:

mSATA SSD を取り付けるには本体を一度分解する必要があります。VGA 端子のネジを外して、本体裏面にある4つのネジを外します。

底面を外して、ヒートシンクのボードを外すと、メインボードが現れます。無線LANの線を切らないように注意してメインボードを外すと、裏側に スロットが現れます。

mSATA SSD を LIVA X に付属するネジで固定します。(mSATA SSD 付属のネジは小さすぎて固定できないので注意)

mSATA SSD を取り付けたら、元通りにケースにしまいます。

 

インストールメディア作成:

 

USB フラッシュドライブをインストールメディアとして LIVA X に Windows Server 2016 をインストールすることにしました。しかし、ひとつ困ったことが起きました。Windows Server 2012 R2 の時には、FAT32 でフォーマットした USB フラッシュドライブにインストールメディアの全ファイルをコピーしたもので、UEFIブートすれば OS のインストールができました。しかし、Windows Server 2016 には 4GB を超えるファイル(install.win) が含まれているため、FAT32 にコピーすることはできません。(FAT32 は、4GBまでのファイルに制限されます。) NTFS を使えば、4GB の制限は外せますが、UEFIブートするには FAT32 でなければならないので、単純に NTFS にすればいいというわけにもいきません。

そこで、Rufus というツールを使うことにしました。Rufus では、ファイルシステムを NTFS にしても UEFI ブート可能な USB ストレージドライブを作ることができました。(Rufus の FAQ を読むと、UEFI ブートするのに FAT32 でなければならないという情報が間違いだそうです。ということは、Rufus を使わなくても単に NTFS にすれば良かっただけかもしれません。)

起動USBフラッシュドライブの作成

 

「デバイス」は書き込みを行いたい USB ストレージドライブを指定します。書き込み時にフォーマットされるのでドライブを間違わないように注意しましょう。

「パーティション構成とターゲットシステムの種類」は「GPT UEFIコンピュータ用のパーティション」を選びます。

「ファイルシステム」は「NTFS」を選びます。

「フォーマット設定」の「ブートディスクを作る」にチェックを入れ、「ISOイメージ」を選択し、Windows Server 2016 の ISO イメージファイルを指定します。

「スタート」を押すと、USBストレージドライブに書き込みが始まります。

書き込みが終われば、UEFI ブート可能な USB ストレージドライブの出来上がりです。

 

ドライバの準備:

LIVA X の Windows Server 2016 用のドライバは用意されていませんが、Windows 10 用のドライバが流用できるので Windows 10 用ドライバをインストール前に用意しておきます。

LIVA X のドライバは、http://www.ecs.com.tw/ECSWebSite/Product/Product_LIVA_DOWNLOAD.aspx?DetailID=1593&CategoryID=-1&LanID=0  からダウンロードできます。

Screenshot of www.ecs.com.tw

ドライバの種類は 「Windows 10 64bit」 を選んで表示される一覧からそれぞれダウンロードして、先ほど作成した USBストレージドライブにダウンロードしたファイルを展開しておきましょう。

 

OSインストール:

LIVA X の LANポートに LANケーブルを挿し、キーボード、マウス、作成した USB ストレージドライブを USB ポートに挿して電源を入れ、起動します。UEFI ブートで USB ストレージドライブから起動できれば、OS のインストーラが動きます。(もし、起動できなかったら、USB ストレージドライブが正しく作成できているか、BIOS 設定で UEFI ブートが可能になっているか確認しましょう。)

あとは、画面の指示に従って OS のインストールを進めるだけです。

OS のインストールができたら、USB ストレージドライブに入れておいたドライバをインストールします。Winows 10 用のため、エラーになるものもありますが、一通りインストールします。ドライバをインストールすると再起動を要求されますが、面倒でもその度に再起動しておきましょう。

ドライバのインストールが終わったら、Windows Update を行い、OS のアップデートを行います。

 

備考:

  • Windows 10 のドライバを使用することで、WiFi, Bluetooth も使えそうです。(動作未確認)

 

注意:

  • LIVA X の対応 OS に Windows Server 2016 は含まれていませんので、使用する場合はあくまでも自己責任でお願いします。
  • LIVA X の 4GB モデルであっても十分なサイズとは言えないので、メモリを大量に必要とする用途には向きません。

 

関連記事:

 

 

LIVA の CoreInfo 出力結果

Screenshot of technet.microsoft.com

Coreinfo

CPU の各種情報は Coreinfo を実行することで取得することができます。特に CPU が仮想化の機能を対応しているのかどうかを調べるのに Coreinfo は有効なツールです。

ここでは Coreinfo v3.31 を使って得られた LIVA, LIVA X の CPU 情報を示します。

Coreinfo の出力結果に表示されている「*」はその機能があることを、「-」はその機能がないことを表しています。

続きを読む LIVA の CoreInfo 出力結果

LIVA X に Windows Server 2012 R2 をインストール

はじめに:

以前、LIVA に Windows Server 2012 R2 をインストールしましたが、LIVA X に Windows Server 2012 R2 をインストールするのはLIVA より簡単です。

 

LIVA_X_2012R2

mSATA SSD を追加すれば良いだけで、後はそこに Windows Server 2012 R2 を普通にUSBメモリからインストールできます。当たり前ですが HDD/SSD にインストールするのと変わりません。Windows7 インストールするのと同じです。

もちろん、LIVA X の Windows 8.1 ドライバ(Windows Server 2012 R2 用のドライバがないので代用)のインストールは必要です。

なお、Wi-FiとBluetoothはWindows 8.1ドライバでは代用できないのでダメなのは LIVA と変わりません。

なお、LIVA X には LIVA と異なり 4GB モデルがあります。Windows Server 2012 R2 を動かすなら 4GB モデルの LIVA X を使いたいですね。

 

AD DS のインストール:

LIVA の時と違って eMMC へのインストールではないので、Active Directory ドメイン サービス (AD DS) も問題なくインストールできます。(LIVA X では eMMC にはインストールしたことはありませんが、eMMC にインストールする場合にはおそらく LIVA に Windows Server 2012 R2 をインストールした時と同じで、AD DS のインストールにはひと工夫必要になるでしょう。)

 

その他の機能:

DNS, DHCP, WINS 等、特に問題なく使えています。

Hyper-V は試していません。もしかすると使えるのかもしれませんが、マシン性能の低い LIVA X で Hyper-V が実用に耐えうる性能が出せるとは考え難いためです。 LIVA X ではありませんが、LIVA に Windows 7 をインストールで Hyper-V を試してみました。Hyper-V についてはそちらをご覧ください。

無線LAN:

前述のように LIVA X 内蔵 WiFi はドライバが対応していないので使えません。サーバなので有線LAN を使うことになるかと思うので、 Wi-Fi が使えなくてもあまり問題ないでしょう。どうしても無線LAN に繋ぎたいということなら、LAN ポートに接続した無線LANルーターを子機にして使うという方法もあります。

Raspberry Pi 向けに書いた記事ですが、無線LANルーターを子機にして使う方法はこちらにまとめています。

 

Bluetooth:

Bluetooth の方はサーバでもキーボードやマウス等を繋ぎたいことはあるかもしれないですが、その場合は Windows Server 2012 R2 に対応した USB ドングルを別途追加することもできるかと思います。(Windows Server 2012 R2 に対応した Bluetooth USB ドングルってちょっと見つかりませんでしたが)

もっともキーボードやマウスを繋ぐだけなら Bluetooth にこだわる必要はないでしょうし、追加費用が発生するくらいなら、有線 で繋ぐか、リモートデスクトップで使うでしょうけれども。

 

Windows Server 2012 R2 評価版:

Screenshot of www.microsoft.com

Windows Server 2012 評価のためのリソース

Windows Server 2012 R2 の評価版をダウンロードすることができます。

 

注意:

  • LIVA X の対応 OS に Windows Server 2012 R2 は含まれていませんので、使用する場合はあくまでも自己責任でお願いします。
  • LIVA X の 4GB モデルであっても十分なサイズとは言えないので、メモリを大量に必要とする用途には向きません。

 

関連記事:

LIVA X の mSATA SSD

liva_x_ssd

Liva X には mSATA  スロットがついており、mSATA SSD が使えます。従来の Liva 同様に eMMC に OS を入れて使うこともできますが、折角なので mSATA SSD を使うことにしました。

また、eMMC はバックアップドライブとして使うことにしました。

ssd010

購入したものは、SATA 6Gb/s(SATA3.0)対応、Marvell 88SS9188搭載mSATA SSDです。

最初はを512GBのものを購入しましたが、ドメインサーバにはそんなに大きな容量は必要なかったので、 2台目は128GBのものにしました。また、1台目は64GBに載せ替え検討中です。

ただし、PX-512M6MPX-512M6Mは最大書き込み:440MB/s、PX-256M6Mは最大書き込み:440MB/s、PX-128M6Mは最大書き込み:340MB/s、PX-64M6Mは最大書き込み:160MB/s と性能差があるので悩ましいところです。

 

liva_ssd512

 

liva_ssd128

 

LIVA の eMMC メモリの速度は次の通りです。

liva_emmc001

LIVA X の eMMC メモリの速度は次の通りです。

liva_x_emmc

LIVA, LIVA X に Windows 10 をインストールする方法

LIVA, LIVA X に Windows 10 をインストール する方法が公開されました。

Windows 8.1 プレインストール版とノンプレインストール版の両方に対応しています。

LIVA  用のドライバはこちらからダウンロードができます。

LIVA  X 用のドライバはこちらからダウンロードができます。

 

なお、アップグレード途中でエラーが発生して、アップグレード作業が中断される不具合が判明したため、暫定の対処方法が公開されています。

【不具合内容】
Windows 10へのアップグレードの途中で「パス[specialize]の無人応答ファイルを解析または処理できませんでした。・・・」というエラーメッセージが表示されてアップグレードが中断される。

という不具合で、Windows 10へのアップグレードを行なう前に修正プログラムを適用することでエラー発生の原因となっているファイル”unattend.xml”が削除されます。

 

ECS、LIVA Windows 8.1 with Bing 搭載モデル Windows 10 無償アップグレードガイド” が公開されました。

LIVA X 購入

LIVA X

待ちに待った LIVA X (LIVAX-C0-4G-64G-B) を購入しました。

LIVA とは異なり mSATA SSD が使用できるのが大きな特徴です。私はちょっと大きいかもしれないと思いつつ PLEXTOR の512GB の mSATA SSD を購入しました。本体ぐらいの価格です。

mSATA SSD を取り付けるには LIVA X を分解する必要があります。分解時に気を付けないといけないのが、VGA(D-SUB) のケーブル固定用ネジです。これを外さないと引っかかって基板が取り外せません。基板が取り外せたなら、 SSD をねじ止めして元通りに組み立てます。

liva_x_ssd

インストールメディアをコピーして作成した USB メモリを本体に挿して起動し、OS のインストールを行います。この時、インストール先に SSD を選びます。